下のリストで「キット数」とあるのがキットに含まれているパーツの数です、数量を確認して不足している際はメイルでご連絡ください。なお壊れたときに代替品が入手しにくいものは余分に入れてあります。
パーツNo. 名称 規格 必要数 キット数 U1 PIC 16F84 1 1 Q1 2SA1015 NPN Tr 1 1 D1 赤外LED 1 1 D2 LED 1 1 X1 セラミックレゾネータ 3.58MHz 1 1 C1 タンタルコンデンサ 4.7μF 10V 1 1 C2 積層セラミックコンデンサ 0.1μF 12V 1 1 R1 抵抗 10Ω 1/4W 1 1 R2 抵抗 1.2kΩ 1/4W 1 1 R3 抵抗 68Ω 1/4W 1 1 R4〜R11 抵抗 1.2kΩ 1/4W 8 8 R12〜R15 抵抗 100kΩ 1/4W 4 4 タクトスイッチ 赤 4 5 タクトスイッチ 青 9 10 タクトスイッチ 黄 10 11 タクトスイッチ 黒 9 10 ICソケット 18ピン 1 1 電池ケース 単三2本用 1 1 電池スナップ 1 1 プリント基板 ガラスエポキシ 1 1 スタッド 15mm 4 4 カラー 5mm 4 4 ワッシャ 8 8 ビス 3mmφ×12mm 4 4 ビス 3mmφ×5mm 5 5 ナット 3mmφ 1 1 パネルシール 1 1 両面テープ 電池ケース固定用 若干 なし TAMIYAプラ板 1.2mm厚 1枚 1枚 ビニールリード線 ジャンパー用 20cm 20cm
キットには基板とフロントパネル、スタッドまでが含まれます。裏面のカバーは入っていませんのでアルミ版、アクリル版などを加工して各自でご用意ください。
特殊な工具等は必要ありません、基本的なもので作成できます。
ハンダごて(20〜30W程度)、ハンダ
ニッパー
ラジオペンチ
テスター
ドライバー
フロントパネルとケース加工をする場合は次のものが必要、あるいはあると便利です
ドリル(プラスチック加工をするので低速回転のもの)
あると便利なパネルパンチャー
あるいはこちらのパンチャーでもよいかも
アクリル加工用のヒーター(もしあれば)
プリント基板のパターンの一部は隣のパターンに非常に近づいています。エッチングの状態によってはショート状態になっていることもありますので、部品を取り付ける前にテスターでショートしていないか十分にチェックしてください。
32個のキーを左のようにハンダ付けします。
注意!この図はパターン面から見たものです。穴に差し込むときに足を曲げないように注意してください。曲げてしまったときのためにキットには各色一つずつ予備のキーが入っています。
キーを差し込んだら、まっすぐになっているか確認します。ここで斜めに取り付けてしまうとキーが不ぞろいになり、使いにくくなってしまいます。各キーの4本の足は必ずすべてハンダ付けしてください。この足はキーマトリックスの縦のラインを構成
しているので、ハンダ付けしないと正常に動作しません。キーは下の表のように色別に取り付けます。
この表は部品面から見た図です。
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注意!この図はパターン面から見たものです。 キットに付属の細いビニール線を使用して3箇所のジャンパー線を配線します。
必ず部品面で配線してください。パターン面で配線するとあとでICソケットが付けられなくなります。
ビニール線を次の長さに切って使用します。
2cm
4cm
4.5cm
使用されている抵抗のカラーコード表です、金、銀が最後にくるようにして読みます。
10Ω 茶 黒 黒 金 68Ω 青 灰 黒 金 1.2kΩ 茶 赤 赤 銀 100kΩ 茶 黒 黄 金
100kオームの抵抗4本をハンダ付けします
注意!この図はパターン面から見たものです。
1.2kオームの抵抗9本をハンダ付けします。
注意!この図はパターン面から見たものです。
68オームの抵抗をハンダ付けします。
注意!この図はパターン面から見たものです。
10オームの抵抗をハンダ付けします。
注意!この図はパターン面から見たものです。
トランジスタ、レゾネータ、LED、C1、C2、ジャンパー配線の参考にしてください
試作品のため使用している部品が一部違っています
中央手前の茶色の部品はC2 0.1μFです
注意!この図はパターン面から見たものです。
コンデンサは2種類、2本しかありません。
茶色の粒状のものはC1、4.7μFのタンタルコンデンサで極性がありますので、+記号に注意して図のようにハンダ付けします。
青い長方形のものがC2、0.1μFで極性はありません。
注意!この図はパターン面から見たものです。
青い粒状で3本足の部品がセラミックレゾネータです。極性はありません。
あらかじめ写真のように足を曲げておいてから図のようにハンダ付けします。
注意!この図はパターン面から見たものです。
ICソケットの足はあらかじめ写真のように外側に向けて曲げておきます。
ICソケットは他の部品と違い、基板のパターン面に下の写真のようにハンダ付けします。ICの抜き差しで力の加わる部分ですのでしっかりハンダ付けします。ICソケットの足と基板はあらかじめ薄くハンダでメッキしておくとよいでしょう。
また、パターンが密集していますのでICソケットが少しでも斜めになると、横のパターンとショートするので気をつけてください。ハンダ付けが終わったらテスターで隣のピンとショートしていないか確かめます。
注意!この図はパターン面から見たものです。
トランジスタは写真のようにあらかじめ足を曲げておきます。
基板に図のようにハンダ付けしますが、半導体なので熱で壊れないように、すばやくハンダ付けしてください。
注意!この図はパターン面から見たものです。
部品側につける黄色の小さなLEDと
パターン側につける青い大きな赤外LEDがあります。
左の図では大きさが逆に見えます、すみません。
いずれも極性があり、足の長さで判別します。足の長い方にプラスの電圧をかけます。
トランジスタ同様熱に弱い半導体ですので、すばやくハンダ付けします。LEDは基板に部品面から図のようにハンダ付けします。パネルを取り付けたときにじゃまになったり、奥に隠れてしまわないように、基板の表面から3mmほど浮かせます。
赤外LEDはICソケットのように基板のパターン面にハンダ付けします。あらかじめ下の写真のように足を曲げた上で必要な長さにカットしておきます。
注意!この図はパターン面から見たものです。
電池ホルダーは写真のように基板のパターン面に取り付けます。ネジで固定しますが、ずれないように両面粘着テープを併用するのがよいでしょう。
まだICは取り付けません。
電池スナップの片方をはずしておき、電池を入れテスターで電流を測定します。この状態では電流は流れないはずです。もし流れているようであればなんらかの異常がありますのでどこかの回路がショートしていないか点検してください。
電流が流れていないことを確認したら、LEDのチェックをします。電池をつないでICのピン3(RA4)をグラウンドに落とします。LEDが点灯すれば正常です、点灯しなければLEDの逆接続が疑われます。
基本チェックは以上で終了です。
いよいよICを取り付けます。電池をはずした状態で1番ピンの向きに注意してソケットに挿します。1番ピンは下の写真で右端、基板取り付け穴の方になります。ICソケットの取り付け図面に1と記載してあります。
チェックの時と同様に電流を測定します。30μA前後であれば問題ありません。大きな電流が流れるようであればICの逆ざしを疑ってみてください。
電流が正常であれば、テスターをつないだままどれかキーを押してみます、LEDが一瞬点灯し大きな電流が流れます。
それではテスターを外して電池スナップを接続して、ホームターミナルに向けて送信してみましょう。これでうまく動作しない場合は赤外LEDの逆接続を疑ってみてください。
フロントパネルのシールには穴を開ける部分が十字で示されています。
この十字を中心に下記の径の穴を開けます。
四すみのネジ取付穴 3.0〜3.2mm LEDの穴 キーの穴 4.5〜5.0mm 美しいフロントパネルの完成
注 意:
フロントパネルシールの四隅の取り付け穴の
位置を示す十字が基板の穴の位置から微妙
にずれています。穴あけは基板の位置にあわ
せて行ってください。
穴あけにドリルは適当ではありません。
プラバン(スチロール)を使用しているため熱に弱く穴あけ中に溶けてしまうことがあります。
また印刷したシールも紙製のため、ドリルに巻き込まれて破れてしまうおそれがあります。最適なのは穴あけパンチのようなものです。私はつくば工房で通販購入した電子工作用パネルパンチャーを使用しました。これですときれいな穴をあけることができます。この種の工具としては破格の安さです。ただ、センター出しは上の穴からのぞくだけでは精度が出ないので別のプラバンかアルミ板に穴を一つ打ち抜いたものを冶具として当ててから位置決めをした方がよいでしょう。
同じつくば工房で電子工作用ベースパンチャーというものを発見しました。こちらはパンチするビットの先端が見えるのでセンター出しが容易にできそうです。穴径が3mm一種類しかありませんが、位置精度が高ければそれでもよさそうに思います。
・・・しかしドリルしかない
その場合には次のようにしてみてください。
十字の中心をとがったもの(センターポンチなど)で打ってドリルがずれないように浅い穴をつけます。
スチロールは熱に弱いので、高速回転のドリルを使用すると溶けてしまい、うまく穴をあけることができません。できるだけ低速回転のドリルを使用し、一度に開けようとせず軽く断続的に使用して温度が上がらないようにします。トライアック(調光器)を使用して回転速度を下げるのも有効です。
なお、低速回転時にはドリルの刃先が食い込んで、材料が強い力で回転することがあり大変危険です、軍手などで防護して十分に注意してください。
パネルのシールも紙ベースなのでドリルに巻き込まれて破れるおそれがありますので、注意して作業を進めてください。
・・・しかし高速回転のドリルしかない
短時間で断続的に使用してみてください。うまくいくかもしれません。
・・・しかし、やはり失敗してしまった
下記の MS-Word ファイルをダウンロードして、カラープリンタでシールに印刷して使用してください。パネルの板は模型屋さんで「タミヤのプラバン、1.2mm厚」を買ってきます。
使用する用紙は試した中ではA-oneの下記製品がもっとも適していました。
インクジェット用[水に強い]光沢(白)[A4]フィルムラベル
商品番号29281
きれいに作るためには、周囲に余裕をもってシールを貼り、よく切れるカッターでシールの周囲に軽く切れ目を入れてから折り取ります。こうすればシールを貼るときの位置決めをしなくてすみます。
あるいはこの際アルミ版を使用したクールなケースを自作してしまう手もあります。小さなケースなので加工の容易な1mm厚のアルミ板でも十分強度は取れるでしょう。
Word ファイルですから、文字や色を自由に変えることができます、バックカラーを消して透明シールに印刷すればアルミの地肌を生かすこともできます。でも TOSHIDA ブランドを他の類似ブランドに変えたりしないでください。
工夫してみてください。
フロントパネルを黒ビス(3mmφ×12mm)で5mmのカラー(スペーサ)と基板を通してスタッドに止めます。スタッドのこちら側についていたビスは使用しません。
スタッド カラー ビス,ナット、ワッシャ
別途製作する裏のカバーはスタッドについていたビスを使用してとめます。
裏面のカバーは1mm程度の厚さのアルミ板か、フロントパネルと同じ1.2mm厚のプラバン、あるいは2mm程度の厚さのアクリル板を加工して作ります。
板をコの字型に曲げて使用します。
アルミ板は折り曲げ機が無い場合にはとがった細いマイナスドライバーの先でけがいておいてから机の角などで曲げます。
スチロールあるいはアクリル板の場合には棒状のヒーターで角の外側になる部分を暖めてから曲げます。これが難しい場合には曲げるのではなく、カットした板を接着して箱状にします。
外観をきれいにするためには断面にあたる部分をアクリル板などを加工してふさぎます。もちろん赤外LEDの部分は穴をあけるか、赤外線を透過する素材を使用します。
Rev.1.2(June,18,2001)
キット頒布終了につき、関連個所の削除
Rev.1.1(May,21,2001)
ジャンパー配線図の誤りを訂正
Rev.1.0 (May,16,2001)
第一版
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